
中学生が英検準2級に合格するための勉強法
英検準2級は「高校中級程度」の英語力が求められるとされています。
一見ハードルが高そうに感じますが、正しい勉強法を知ってコツコツ積み重ねれば、中学生でも十分に合格を狙える級です。
このページでは、英検準2級を目指す中学生のために、試験の内容・難易度から、効率的な勉強の進め方までをわかりやすく解説します。
「何から始めればいいかわからない」という方も、この記事を読めば合格までの道筋が見えてくるはずです。
英検準2級はどんな試験?中学生にとっての難易度
英検準2級のレベルと出題内容
英検準2級は、「高校中級程度」とされる実用英語技能を測る試験です。
内容は、日常生活や身近な社会問題などをテーマにした英語を「読む・聞く・書く・話す」4技能で評価します。
出題構成は次のとおりです。
| 試験項目 | 内容 | 時間 | 配点の目安 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 長文・文法・語彙問題 | 約75分 | 約38% |
| リスニング | 会話・説明文などの聞き取り | 約25分 | 約34% |
| ライティング | 意見を英作文で表現 | 約20分 | 約14% |
| スピーキング(二次試験) | 面接形式の会話試験 | 約6分 | 約14% |
4技能すべての合計スコアで判定されるため、一部だけ得意でも合格は難しく、「バランスの取れた英語力」が求められます。
中学生が合格を目指すメリット
中学生のうちに英検準2級に合格するメリットはたくさんあります。
- 高校入試での内申点加点(多くの都道府県で評価対象)
- 英語の自信がつき、学習意欲が上がる
- 高校英語へのスムーズなステップアップ
- リスニング・スピーキング力が飛躍的に向上
早い段階で準2級を取得することは、「英語が得意科目になるきっかけ」をつくる大きなチャンスです。
英検3級との違いを知っておこう
英検3級との主な違いは、「使われる英語の抽象度と応用力」です。
3級では“身近な日常会話”が中心ですが、準2級では“意見を述べる”力が求められます。
たとえば、
“Do you think students should have club activities every day?”(毎日部活動をするべきだと思いますか?)
というような質問に対し、自分の考えを英文でまとめる必要があります。
単語力や文法だけでなく、自分の意見を英語で伝える力が合格のカギになります。
中学生が英検準2級に合格するための勉強法5ステップ
英検準2級の合格に必要なのは、「量」よりも「方向性」です。
なんとなく単語帳をめくるよりも、今の自分に足りない部分を明確にして、重点的に学ぶことで効率よくスコアを伸ばせます。
ここでは、中学生が合格を目指すための実践的な5つのステップを紹介します。
① 目標級に合わせて「学習スケジュール」を立てる
まずはゴールを明確にすることから始めましょう。
英検準2級に合格するまでの平均学習期間は3〜6ヶ月が目安です。
学校の定期テストや部活の予定も踏まえて、週ごとの勉強計画を立てると続けやすくなります。
たとえば、
- 平日:30分〜1時間(単語+リスニング)
- 休日:2時間(過去問・英作文練習)
というペースでコツコツ積み重ねるのが理想です。
計画を立てるときは「完璧」を目指すよりも、“無理なく続けられる”ことを優先しましょう。
② 教科書+過去問で“基礎の穴”をなくす
英検準2級の出題は、学校で習う文法・単語がベースになっています。
まずは 教科書の英文をスラスラ読めるかどうか を確認してみましょう。教科書の文章を声に出して読むだけでも、文法の定着や発音の練習になります。
基礎を確認したら、過去問に挑戦してみます。過去問を通して「知らない単語」「苦手な設問形式」を把握することで、次に何を重点的に学ぶべきかが見えてきます。
③ リスニングは「毎日英語に触れる習慣」で差がつく
リスニング力は、毎日の積み重ねでしか伸びません。
英検対策用の音声教材や、無料アプリを使って“英語を聞く時間”を日常に組み込みましょう。
おすすめの方法は、
- 朝の支度時間に1本ニュースを聞く
- 通学中に英検リスニング音源を流す
- 夜寝る前に英語の会話音声を5分だけ聞く
など、“1日5〜10分でも継続”することです。
聞き取れない部分は、スクリプトを見ながら確認し、「聞けるようになった!」という小さな成功体験を積み重ねていきましょう。
④ 英作文・面接は“自分の言葉で話す”練習を
準2級からは英作文(ライティング)と面接(スピーキング)の配点が高くなります。
この2つで得点を伸ばすためには、「型を覚える」+「自分の意見をのせる」ことが大切です。
英作文は次の3文構成を意識しましょう。
- 自分の意見(I think〜)
- 理由①(because〜)
- 理由②(For example〜)
スピーキングでは、緊張しても良いので、必ず声に出す練習を繰り返します。
友だちや先生と模擬面接を行うのもおすすめです。
⑤ 模試や過去問を使って「本番の時間感覚」を身につける
最後の仕上げは、“時間内に実力を出し切る練習”です。
英検準2級は問題量が多く、集中力と時間配分が鍵になります。
過去問を使って本番と同じ制限時間で解くことで、焦らず解くリズムを身体に覚えさせましょう。
また、間違えた問題はそのままにせず、「なぜ間違えたのか」を分析して次に活かすことが大切です。
“反省ノート”を作ると、自分の弱点が見える化できます。
効果的な勉強時間の目安とスケジュール例
1日30分から始める英検準2級対策
英検準2級に合格するための総学習時間は、おおよそ 150〜200時間 が目安です。
一見多く感じますが、1日30分〜1時間を続ければ、3〜6ヶ月で十分到達できるペースです。
大切なのは、“一気に頑張る”よりも“毎日少しずつ”。
英語は筋トレのように、短時間でも継続することで確実に力がつきます。
部活・定期テストと両立する勉強のコツ
中学生の場合、部活動や定期テストとの両立が最大の課題です。
そのため、無理に時間を増やすよりも「生活の中に英語を組み込む」ことが効果的です。
- 通学中にリスニング音声を聞く
- 学校の単語テストを英検対策として活用
- テスト前は文法中心、試験後は英作文中心に切り替え
このように“英語の時間を増やす”のではなく、“日常に混ぜる”ことで、ストレスなく継続できます。
合格までの目安期間(3ヶ月〜6ヶ月)
下の表は、学習スタイル別に見たおおよその目安期間です。
| 学習スタイル | 勉強時間(1日) | 合格までの目安期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 独学中心 | 1〜1.5時間 | 約6ヶ月 | 自分のペースで進められるが、モチベーション管理が重要 |
| 塾+自宅学習併用 | 1時間 | 約4ヶ月 | 授業で弱点補強しつつ家庭学習で定着できる |
| 短期集中型 | 2時間以上 | 約3ヶ月 | 長期休みなどを使って一気に力を伸ばしたい人向け |
無理をせず、自分の生活リズムに合わせて計画を立てるのが合格への近道です。
特に中学生の場合、「英語を勉強する日を決めておく」だけでも習慣化がスムーズになります。
おすすめの教材とアプリで効率アップ
単語・文法・リスニングのおすすめ教材
英検準2級の合格には、まず単語力が欠かせません。
単語・文法・リスニングをバランスよく学べる教材を選ぶことで、効率よく実力を伸ばすことができます。
おすすめの定番教材は以下のとおりです。
| 学習分野 | 教材名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 英単語 | 『でる順パス単 英検準2級』 | 頻出単語を効率的に覚えられる定番単語帳。CD音声付きでリスニング練習にも最適。 |
| 文法 | 『英検準2級 文法・語法問題 完全制覇』 | 出題傾向に沿った問題で、文法の抜け漏れを確認できる。 |
| リスニング | 『英検準2級 リスニング問題集(旺文社)』 | 本番形式の問題で、聞き取りのコツを身につけられる。 |
これらの教材を組み合わせることで、「読む・聞く・書く・話す」をすべてカバーできます。
スマホで使える英検対策アプリ
スキマ時間を活かすには、スマホアプリの活用も効果的です。
通学や待ち時間を“英語時間”に変えましょう。
| アプリ名 | 特徴 |
|---|---|
| 英検公式アプリ スタディギア for EIKEN | 英検協会が提供する公式学習ツール。過去問演習から面接対策まで対応。 |
| mikan(ミカン) | ゲーム感覚で単語暗記ができる人気アプリ。音声付きで発音練習にも◎。 |
| NHK WORLD JAPAN | 実際のニュース英語でリスニング力を鍛えられる。英検準2級以上の実践練習に最適。 |
「紙の教材+アプリ学習」の組み合わせが、モチベーションを維持しながらバランスよく力をつけるポイントです。
英作文・スピーキング練習に役立つツール
準2級の合格には“話す力”も欠かせません。
以下のツールを活用すると、家でも効果的に練習ができます。
- 音読練習アプリ「SpeakBuddy」:AIとの対話でスピーキング練習ができる
- ボイスレコーダー:自分の発音を録音して、聞き返すことで改善点を把握
- オンライン英会話(週1回でもOK):実際に会話する経験が英検面接対策に直結
スピーキングは「一人練習+人との練習」の両方が大切です。
特に中学生の場合、声に出して慣れることが上達の第一歩になります。
独学で難しいと感じたら?英検対策塾を活用しよう
個別指導・少人数制のメリット
英検準2級を目指す段階では、文法や読解、英作文など“つまずきポイント”が人によって異なります。
そのため、画一的な教材よりも、個別対応で弱点を補える環境が効果的です。
少人数制の英検対策塾では、講師が一人ひとりの理解度を見ながら指導してくれるため、「苦手をそのままにしない」学習が可能です。
特に中学生は、勉強の仕方が身についていないケースも多いため、プロのサポートを受けることで勉強習慣そのものが整います。
面接練習や発音指導はプロに頼むのが近道
英検準2級の二次試験(面接)は、緊張と発音の両方が大きな壁になります。
塾では、本番と同じ形式の模擬面接を繰り返し練習できるため、試験当日に「初めての体験」とならない安心感があります。
また、発音やイントネーションは独学では気づきにくい部分。
講師がその場で正しい発音をフィードバックしてくれることで、スピーキングスコアの伸びが格段に上がります。
インスパイアスクールの英検準2級対策(中学生コース紹介)
インスパイアスクールでは、中学生向けの英検準2級対策を行っています。
学校の授業内容を土台にしながら、過去問分析・作文・面接練習までを一貫してサポート。
少人数制のため、質問しやすく、英語が苦手な生徒でも自分のペースで成長できます。
レッスンでは、単に「合格」を目指すだけでなく、「自分の考えを英語で伝えられる力」を育てることを大切にしています。
英検の学びを通して、将来に活きる“使える英語力”を身につけていきましょう。
関連ページ: 中学生向け英語・英検コースの詳細はこちら
まとめ|正しい勉強法で“英語がわかる自信”を育てよう
英検準2級は、中学生にとって決して届かない目標ではありません。
大切なのは、「やみくもに勉強する」のではなく、正しい順序と習慣を身につけることです。
1日30分でもコツコツ続けること。
リスニングや英作文など、苦手な分野を少しずつ克服していくこと。
そして、自分の考えを英語で表現できた瞬間の喜び――それが、英語を本当の意味で“自分の言葉”にする第一歩です。
もし一人では不安を感じるときは、専門の講師と一緒に「自分に合った学び方」を見つけていきましょう。
インスパイアスクールでは、あなたのペースに寄り添いながら、合格までしっかりとサポートいたします。
関連ページ: 中学生向け英語・英検コースの詳細はこちら
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