
小学3年生、4年生、5年生と学年が上がってくると、
だんだんテストの点数が気になり始めるご家庭が増えてきます。
「特別サボっているわけでもないし、
いつも通り勉強しているはずなのに……
あれ? 点数が下がってきている?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
テストができない=理解していない、とは限らない
本来、勉強というのは
「おもしろそう」「知りたい」「もっとやってみたい」
という気持ちから自然に進んでいくものです。
でも、今の日本の教育では
テストで理解度を確認する仕組みになっています。
そのため
テストができない
↓
理解していないのかな?
↓
授業、ちゃんと聞いているのかな?
と心配になってしまうこともありますよね。
ただ、子どもたちを見ていると、
「内容がわからない」のではなく、
「テストの形に慣れていない」
というケースがとても多いのです。
・何を聞かれているのかわからない
・問題文の意味がつかめない
・どこを答えればいいのかわからない
こうした状態では、
「わからない」と感じてしまうのも無理はありません。
今の日本の教育では「テスト対策」が必要
理想だけを言えば、
テスト対策なんてしなくてもいい世界が一番です。
でも、残念ながら今の教育システムでは
テストに合わせた準備が必要になります。
そして、テストに出やすいところは
実はとてもシンプルです。
- 教科書の太字
- ワークやプリントで繰り返し出てくる問題
- 先生が授業中に「ここ大事だよ」と言ったところ
ほとんどのテストは、ここから出題されます。
「全部を完璧にやる」よりも
「出るところを知って取り組む」
これだけで、テストの点数は変わってきます。
ただし、気をつけてほしいこと
ここで、ひとつ大切なことがあります。
テスト対策だけにフォーカスしすぎると、
・正解を探す
・間違えないことを優先する
そんな学び方になりやすくなります。
すると、本来子どもが持っている
「知りたい」「もっと学びたい」という
知的好奇心が置き去りになってしまうこともあります。
点数も、学ぶ楽しさも、どちらも大切に
だからこそ、
テストに出やすいポイントはきちんと押さえつつ、
「なぜそうなるんだろう?」
「他にはどんな考え方があるかな?」
と、子ども自身の
知りたい気持ちを大切にする学びを意識しています。
テストの点数を上げることと、
学ぶ楽しさを育てること。
どちらか一方ではなく、
両方を大切にできる学び方は、必ずあります。


