「中学生になる前にやっておきたい英語学習準備」その3:音読してみよう

「中学生になる前にやっておきたい英語学習準備」その3:音読してみよう

 

英語って日本語にない音がたくさんあって、最初は聞き取れなくて当たり前です。
「聞き取れない」と不安にならなくても大丈夫です。
まずは「なんて言ってるんだろう?」と感じること、
少しずつ「耳で聞くこと」に慣れていくことが大事です。

 

中学に入ると、英語はどうしても
「文字」で理解する場面が増えますが、
実は耳で聞いた方が早く馴染めます。

 

英語ってローマ字と違って読み方が難しいから、
文字だけで理解するのはちょっと大変です。

 

例えば「thought」という単語、
見たまま読むとどうやって読むか悩みますよね。

 

ローマ字から想像しながら読むと
「トオウト?」ですが、実際の発音は
「ソート」なんですよね。

 

だから、まず耳で
「英語ってこんな感じの音なんだ」と
少しでも慣れておくと、理解もスムーズになります。

 

今日は、家庭で気軽に始められる
「音読」の方法やその効果について
お話しします。

 

親子で楽しみながらやってみてください。

 

 

音読のメリット

 

音読は、英語の「音」と「文字」を
一致させる練習にぴったりです。

日本語は「母音(あいうえお)」が中心の言葉なので、
文字通りに発音しやすいですよね。

例えば、「サクラ」と書いたらそのまま「サクラ」と読みます。

一方、英語は「子音(b, d, k, tなど)」を
つなげて発音する特徴があります。

文字だけを見ると、日本語のように
そのまま読むのは少し難しいです。

 

例えば、「hot dog」という言葉、
文字だけだと「ホットドッグ」と読めそうですが、

実際の発音は「ハッ(ト)ドッグ」のように
「t」の音を強く発音せずに「つなげて」読みます。

こういう英語特有のリズムを知っていくことで、
聞き取りや発音もスムーズになっていきます。

 

音読を続けていると、
こうしたリズムやイントネーションが自然に身についてきます。

「英語って音が繋がるんだ」という感覚がわかってくるので、
発音もどんどんスムーズになります。

また、音読を通じてリスニング力もアップします。

 

最初は「ただの音」にしか聞こえないものが、
少しずつ意味のある「言葉」として頭に入るようになります。

この経験が、「英語がわかってきたかも!」という自信に繋がっていきます。

 

家庭でできる音読のステップ

ステップ1:音声を用意する

まずは音声付きの絵本やYouTubeの動画など、ネイティブの発音が聞けるものを用意しましょう。難しいものじゃなくて、リズムに合わせやすい簡単なものから始めるといいですよ。

 

ステップ2:まずは音を聞いてみる

最初は声に出さなくてもOK!ただ耳を傾けて、「こんな感じなんだ」と音に慣れるところからスタートです。何度か聞いてみて、だんだん「この部分は聞き取れるかも」と感じてくると思います。

 

ステップ3:聞いた音を真似して声に出す

聞こえた通りに、ゆっくり真似して発音してみましょう。少しずつスピードを上げていくと、自然とリズムもつかみやすくなります。

 

 

ステップ4:テンポを合わせてみる

英語には独特のリズムがあるので、少し速く感じるかもしれませんが、リズムに乗って声に出してみると楽しいですよ!

 

 

おすすめの絵本とYoutubeチャンネル

 

音読するための教材やアプリは以前と違い、
たくさん出ているので無くて困ることはないくらいです。
簡単にすぐできそうなものをいくつかご紹介します。

1. 「Clifford The Big Red Dog」Norman Bridwell著

大きな赤い犬 Cliffordのお話です。犬を飼っているお家でしたら犬のいたずらがよくわかると思います。Cliffordnoは犬らしいいたずらを大きな体で繰り広げます。とっても愛嬌があって可愛い。そしてお騒がせなかわいいCliffordのお話はあきません。気持ちを込めて呼んでみましょう!親子で音読しやすいです。

2.David goes to school」David Shannon著

いたずら大好きのDavidのシリーズ。読んでいて、思わず笑わずにはいられません。
子供達も大好きな絵本です。Youtubeで検索すると音読している動画がいくつかありますので、参考にして抑揚をつけながら、読んでみてください。

3. YouTubeの「English Sing Sing」チャンネル

歌やフレーズを動画で学べるので、リズムに乗って楽しみながら練習できます。たくさんのコンテンツがありますが、絵本を歌にして紹介しているものがあります。字幕が出ますので参考にしながら、一緒に声に出して、口を動かしてみましょう!

4. 「Excuse Me!」 (a Little Book of Manners)Karen Katz著

マナーも教えてくれる絵本になっています。かわいい赤ちゃんがしてしまいそうなこと。国や文化が違っても共感できる絵本仕立てになっています。Thank you! や Please など使う場面をぴったり教えてくれます。短い言葉なので簡単に読めます。こちらもYoutubeで読み聞かせしてくれる動画が上がっているので是非聞いてみてくださいね。

5. 「ORT(オックスフォード・リーディング・ツリー)」シリーズ

とにかく楽しい。ファミリーが日々を過ごすストーリーも、魔法を使って旅するお話も。何度も同じ表現が出てくるので、親しみやすく、音読の練習にぴったりです。子供も大人も楽しめます。長編なので多読にもお勧めです。

 

音読を続けるためのポイント

音読を子どもにすすめても、最初は「ちょっと面倒だな…」と感じるかもしれません。でも実は、大人がやってみせることが一番の近道です。お父さんやお母さんがちょっと挑戦してみるだけで、子どもたちは「なんだか面白そうかも?」と感じます。無言で興味をもってくれる方法です。

カタコトでも、発音がちょっと違っても、大丈夫です!むしろ、大人も英語を「一緒にがんばってるんだな」と感じることが、子どもにとってはやる気の源になります。一緒に音読をやってみることで、ちょっとした達成感も共有できますし、楽しみながら英語を続けやすくなります。

 

中学生になる前に、耳で英語を感じておくことで、文字に頼らない理解力が養われます。音読を通して少しずつリズムや発音に慣れていくと、英語がもっと身近に感じられるようになります。お子さんが楽しめるように、ぜひ親子で音読にチャレンジしてみてくださいね。

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